世の中には、
相手の気持ちを考えずに、言いたいことを言ってしまう人がいる。
それは、その人の価値観でもあるから
発言そのものを否定する気はないけれど。
愛する我がコのために、いろいろと翻弄する私に
「そんな手がかかって、お金もかかる犬、飼わなきゃよかったね」
と言った人がいる。
「いなきゃ良かったのにね」とも。
そんなふうに思ったことは、この13年間、一度だってない。
確かに手はかかってます。お金もかかってます。
でも、そこを受け入れてこその共同生活。
大変だ~と思ったことはあっても、
「飼わなきゃ良かった」と思ったことなど、ありません。

こてつんから教わったこと、たくさんあります。
人間関係や、自分のこと、いろいろ深く考えすぎる私に
「もっと、単純でいいんだよ」と教えてくれたのも、こてつんです。
嬉しいときは、思いっきり「嬉しい」を
淋しいときは、全力で「淋しい」を
楽しいときは、満面の笑みで「楽しい」を
かまって欲しいときは、ちょっと控えめに「遊んで」を。
そんな、その時の感情を素直に表現するこてつんに
ああ、こういうことなんだ。
感情表現の難しさに悩む私に
「そのままで、いい」を教えてくれたのは、こてつんです。
もちろん、人間社会では本音と建て前を使い分ける必要はあるけれど
素直な表現が、こんなにも人の心に響くものなのだということを
教えてもらった。
どこか旅行に行きたいと思ったとき、
こてつんをどこかに預けてまで、行こうとも思わない。
「このコがいなけりゃ、行けたのに」
なんて思ったことは、ない。
「こてつんがいるから、行けない」と思うことは、ある。
でもそれは、優先順位がこてつにある。
動物と暮らしたことがなかったり、好きではなかったりする人は
単純に、そんな言葉で表現してしまうのだろう。と
理解はしているけれど、
時に、その言葉が暴力となることもあります。
「そんなことは、ないですよ~」と返したが
それ以上、会話をする気にはなれなかった。
自分の子供のことを
「そんなできの悪い子、生まれてこなけりゃ良かったのにね」
なんて言われたら、怒らないですか?
それと同じ事、言ってますよ?
って、言い返しても良かったのだけれど
それを理解していたら、そんな言葉は選ばない。
思いやりのある言葉を、選んで使える人でありたい。
そう思った、ある日の出来事です。

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