MRI検査を終えて、無事に帰宅し
疲れ果てて、爆睡していたこてつんと私。
3時間ほどして、目覚めて
「あ~、ご飯だねぇ。」と
いつもよりちょっと遅めの夕飯を準備。
朝ご飯は抜きだったし、腹ぺこなこてつん。
ごはん♪ごはん♪とウキウキだった。
準備をする私の後についてまわり、
差し出されたご飯を、喜び、ペロッと食す。
その後はいつものように、
私の膝の上で、私がご飯を食べ終えるのを待つ。
少しの休憩を挟んで、食後のおやつのちゅ~る。
この瞬間を、心待ちにしているこてつん。
歩いて移動して、座って、待つ。
食べて、戻ってくる。
食べて、食べて…
あれ? 動かない。
ま、そんな時もある。
足りないと訴えるときは、そういう事も、ある。

それならそれで、いいのだけれど。
途中、ちょっとだけ移動した。
でも、その動きは…
お尻は床についたまま、引きずるように前進。
…したように見えた。
ん?
気のせいか?
しばらくその場で、ヒンヒン言ってた。
おやつの催促ともとれる。
試しにボーロを与えてみる。
食べる。
でも、動かない。
これは…
嫌な予感がした。
とりあえず、その場所から移動させようと
お尻に手を当てると… ヒンッと小さく悲鳴にも似た声。
あ~… これは。
また痛めたのか?
それとも、検査の影響か?
いや、検査を否定はしていない。
でも、検査時の姿勢は仰向け。
すなわち、へそ天スタイル。
重度のヘルニアの子がその姿勢をすることによる影響は
あるのかも、知れない。
どうしよう。
とりあえず、さっきご飯と一緒に食べたお薬が効いてくれば
違いがあるかも知れない。
祈るように、時が過ぎるのを待つ。
こてつんは、相変わらず動こうとはしない。
もう、私には「助けて」と言っているようにしか聞こえない小さな声。
でも、抱きかかえるのも躊躇させる小さな声。
そんな、ヒンヒン声を聞きながら
何をするべきか考える。
30分経った。
そろそろ、薬も効き始めているはず。
減量しているとはいえ、まだ飲んでいるステロイド。
十分ではなくても、効果はあるはず。
心を決めて、こてつんのそばへ。
こてつんの位置に姿勢を落とし、
そーっと抱え込み、身体が動かないようにしっかりホールドして
ゆっくりと持ち上げる。
大丈夫。悲鳴はない。
そのままゆっくりとソファーの上へ。
安心したのか、こてつんも鼻を鳴らすことはなくなった。
けど
やっぱり動きはよろしくない。てか、動かない。
これは、やっぱり、受診した方がいいのか?
何が起きても対処できるように。と、金曜日にした検査。
行くか?明日、朝一で病院…
そんなこんなを考える。

2時間くらい、経ったかな。
おもむろに、動き出したこてつん。
ころんと転がって、床に寝る。
ああ、大丈夫だ。
これが出来ると言うことは、痛みはそれほどない。はず。
いつもの行動をとれるようになると言うことが、
安心材料。
しばらくして、起きたこてつん。
座ったまま、何かを訴える。
ああ、これは… トイレだな。
「チッコ、する?」と声をかけながら
そっとお尻に手を当てて。軽く持ち上げてみる。
立てた。
ゆっくり歩き出し、チッコも出来た。
よし。大丈夫だ。
私が安心したのと同様、こてつん自身も安心したようだ。
その後は、自分で少しずつ動けるようになった。
動けるようになったと、安心してからは早い。
何事もなかったかのように、過ごすこてつん。
朝起きて、状況が変わっていなければ様子見で大丈夫そうだ。
そんな風に思いながら、就寝。
検査後に先生から言われた。
「まだ麻酔は完全には覚めていないので、足の力は入りません。
立てないし、よろけます。」
時間はかなり経ってはいるけど、まだ完全に覚めてはいなかったのだろうか…
いや、でも、そこそこ動けていたし。
動けると思っていたのに、急に力が入らないことに気付いて
戸惑ってしまったりしたのだろうか?
それとも、何かの瞬間に、悪化させてしまったのだろうか?
真相は分からない。
翌朝、起きてからのこてつんは
検査に行く前と同じ状態になっていた。何事もなかったかのように。
ならば、とりあえず、よし。
と、様子を見ること一日。
歩くし、トイレも出来る。
大丈夫。
悪化はしてません。
よかった。
手術の日まで、何事もなく過ごせますように。

復活できて、よかった。ホント、よかった。
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