それはいつも突然起きる。
一度は「あれ?なんかおかしい?」と思ったけれど
その後変化はなく、
これも老いていく過程の変化なのかな。
と、納得しようと思っていた。
んが、しかし。
昨晩、いつものように夕飯を食べ
いつものようにコロコロおやつを…と差し出すも
反応せず。
最近は、「ん。今日はそういう気分の日なのね」と
無理はさせずにいた。
なので、とりあえず最低限の家事を済ませ
一息つくことにした。
いつものように膝の上に乗ろうとしたこてつんが
「キャンッ!!!」と大きな悲鳴を上げた。
…ああ、これは。
そこから、全く動けなくなったこてつ。
後ろ足がだらしなく伸びている。
…こりゃぁ、わりと深刻だな。
と、頭を巡らせる。
時間的に、かかりつけはすでに終わっているし
夜間診療まではちょっと時間がある。
そもそも夜間救急に走るつもりはなかったが。
朝までの時間をどう過ごすかを考えながら、
こてつんにとって、一番な状態を作り出すことに専念する。
痛いからか、不安からか
常にヒンヒン鼻を鳴らしている。
動かない下半身を前足で支えて、ちょっとずつ身体の向きを変える。
抱えることは怖かったので、
こてつんを囲むように足を広げてあぐら状態にする。
私の足に顎を乗せ、いつものような状態になった。
「大丈夫だよ~。ママ、そばにいるからねぇ~」と
声をかけながら、優しく撫でる。
そんなこんなを1時間。
少し落ち着いたのか、ちょっと眠るそぶりを見せた。
ふいに起き出して、もぞもぞし始めたと思ったら、
動きたいのに動けないもんだから
その場でおしっこ。
しゃーないよ。だいじょぶだいじょぶ。
こてつんのお腹周りを拭いて
マナーパンツを装着。
捨てずにとっておいてよかったぁ~。とか
ナイス!自分!とか思いながら。
汚れたブランケットを洗濯しつつ、
またこてつんをあやす。

このまま、歩けなくなっちゃうのかなぁ~ とか
手術しなきゃ、になっちゃうかなぁ… とか
介護が必要になったら、いよいよ だな。 とか
いろんなことを考えながら 数時間。
横になってくれれば休めるはず。と、
踏ん張っている前足を伸ばしてみるけど
また起き上がるこてつんを
何度もなだめながら。
しばらくして、またもぞもぞし始めた。
試しに、お尻を支えて軽く持ち上げてみた。
踏ん張ろうとする気持ちは、ある。
よし。大丈夫。
最初、力の抜けきっていた後ろ足が
ちょっと反応を見せるようにもなった。
少し眠るそぶりも見せるようになった。
そうそう。休んだ方がいい。
またちょっと動き始めた。
ああ、チッコかな。
ソファーの上から降りたいけれど、降りることが出来ない様子。
「降りてみる?」と声をかけながら、
お尻を軽く持ち上げる。
立てた。
ゆっくり動き出して、歩いた。
で、ご飯皿のところまで移動して…
「おやつ、ください」
それが出来るのであれば、大丈夫ね。
と、一安心したのが日付が変わる頃。
こてつんも、大丈夫だと思えたのか
自分の足で移動して帰ってきた。
それを見届けて、わたしはようやくお風呂へ。
自分史上最速か?なくらいにすばやく済ませ
様子を見に戻ると、爆睡するこてつん。
ああ、これなら大丈夫。
もちろん、無理は禁物だけれど。
そんなふうに、長い夜を過ごしました。
朝一で、病院行ってきます。
やっぱり、さ。
飼い主の違和感ってのは、あってるものなのよね。

出来うるすべてを捧げるだけ。一番つらいのは、こてつんだから。
私はそれを支えるのみ。
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